なぜ天羽まどかの背番号は3なのか

昨夜、アイカツ!の 劇場版「ねらわれた魔法のアイカツ!カード」を久しぶりに見たら、7年前に劇場で見たとき疑問に思ったことを思い出した。

ソフトボール(野球かもしれない)をしているシーンがあるのだが、

・バッターの天羽まどかの背番号が「3」
・ピッチャーの黒沢凛の背番号が「4」
・代打バッターの大空あかりの背番号が「1」

になっている。これで、むっ?と思うのは、それなりの野球ファンだと思う(自分だけかもしれない……)。

自分はソフトボールには全く詳しくないが、大枠は同じだと思うので、野球の常識にあてはめて考えていく。

ポジション

野球のポジションは番号で呼ばれることもあり、

・1 ピッチャー
・2 キャッチャー
・3 ファースト
・4 セカンド
・5 サード
・6 ショート
・7 レフト
・8 センター
・9 ライト

というふうになっている。リトルリーグや高校野球などでは、このポジション番号がそのまま背番号になることが多い。

レギュラーが、自身のポジションに合わせた一桁の背番号をもらうのが普通なので、一桁の背番号はレギュラーの証であり、特に「1」はチームのエースピッチャーの称号である。

調べてみると、ソフトボールでもこのポジションの番号は同じだが、キャプテンは10番をつけるという決まりがあるらしい。まあ、だいたい同じと考えて良いだろう。

ちなみに細かい説明は省くが、プロ野球ではポジションと同じ番号をつけるケースは少ない。ピッチャーのほとんどは二桁の番号をつけている。とはいえ、一桁の背番号が「良い番号」とされているのは変わらず、主力の選手がつけることが多い。

気になる点

高校野球と同様、背番号がそのままポジションを表していると仮定する。

ピッチャーである凛の背番号が「1」ではないのは、妙ではあるが、主人公であるあかりを「1」にしたかったのなら納得はいく。

が、それ以上に、まどかが「3」で、ファーストを守っているというのが一番気になる。

ファーストは比較的守備が重視されないポジションで、プロ野球では守備力は二の次で打撃力のある選手を起用することが多い。

(近年、データ分析の発展で、ファーストの守備は結構大事だということがわかってきたのだが、話がややこしくなるのでここでは省く)

少し古いイメージになるが、守備が苦手な巨体の外国人選手などが守ることも多いポジションだ。

そこにまどかが入るというのはイメージにずれがあり、違和感がある。なぜスタッフはあえて「3」にしたのだろうか。

また、凛の「4」も少し気になる。

「1」をつけていない選手がピッチャーをやることは、高校野球では良くある。逆に、「背番号1以外の一桁番号の投手」に萌えるマニアもいるくらいだ(自分とか)。

なので、普段はセカンドを守っていて、まどかとの対戦で急遽ピッチャーとして登板したとすると、自分としては萌える展開だ。

ただ、内野守備の要はショート・セカンドと言われていて、どちらも大事なのだが、ショートの方がファーストベースまで遠い分、強い肩を求められ、どちらかというとショートの方が価値が高い。

ピッチャーもできる凛は肩も悪くないはずで、抜群の運動神経を持つ凛がなぜセカンドなのだろうか。

仮説

誕生日で背番号を決めていた

まどかの誕生日は2/14、凛の誕生日は1/1で、見事に背番号にかすりもしていない。

まどかは肩が弱い

ファーストは守備が軽視されるポジションとはいえ、それはあくまでプロレベルの話で、ファーストが完全な素人だと試合にならない。

ファーストが送球を取ることができないとゴロをアウトにすることができないからだ。

とはいえ、まどかも凛ほどではないが、歌って踊れるアイドルなので、最低限の運動神経はあると思う。

守備の要であるショートやセカンドは任せられないが、ファーストならなんとかこなせる、というなら、まどかのイメージに比較的合致する。

他に守備が重視されないポジションは、レフトであるが、レフトは外野なので、外野からホームまで遠投をする肩の強さが求められる。

まどかの運動神経は悪くないが、守備に自信があるというほどではなく、肩も弱い、と考えれば、そこまで違和感がないのかもしれない。

ファーストはほとんど遠投をしないので、肩が弱くても問題ない。

実は男女混合

実は男女混合で、ショートにはもっと身体能力が高い男がいるのではないかと思ったが、映像を見てもそんなことはなかった。

登場順に背番号をつけている

あかジェネの登場順だとすると、あかりが「1」なのは正しいが「3」のまどかが登場するまで2人以上は出ているので無し。

凛が変な送球しか出来ない

凛のピッチャーとしての投球フォームはあきらかに「ボーク(不正投球)だろこれ」というものだった。

実はショートを守っているときも、あの変なフォームで送球してしまうと考えたら、辻褄が合うのではないだろうか。

あの変なフォームで投げられると、いくら運動神経が良くても守備は崩壊するだろう。

セカンドを守っていても投げる機会はたくさんあるが、一塁までの距離が近いので、そこまで力を入れなくて済むと思う。

遠投をするときだけ気合が入って変なフォームになってしまう悪癖があるとしたら納得がいく。

結論

まどかは守備の負担が低いファーストかレフトの二択で、肩が弱いのでファースト。

凛はショートを守ると変なフォームの送球しか出来ないので、セカンド。ただしピッチャーとして登板することもある。

ということではないだろうか。