「Aladdin Connector」との長い戦いの終わり

FANBOXやこのブログで、何度も「popIn Aladdin 2 Plus」と「Aladdin Connector」に関するレビューを書いてきました。

どんなことを書いたかを自分で読み返すのも面倒なので、重複しないように簡潔に言うと、「Aladdin Connector」にはかなり不満が多く、全くおすすめできません。自分は、改善しようと工夫しては効果がない、というのを繰り返していました。

しかし、今日とうとう問題が解決し、長い戦いが終わったように思えたので、ブログを書いてみることにしました。

背景と問題

「popIn Aladdin 2 Plus」はシーリングプロジェクターで、天井に取り付けるタイプのプロジェクターです。

wifiに接続してYouTubeやサブスク動画配信サービスを見ることができるのですが、ケーブルをつなぐことができないので、普通のプロジェクターのようにHDMI接続をしたい場合は、専用の「Aladdin Connector」を使って無線LAN経由でHDMI接続をする必要があります。

この「Aladdin Connector」の性能が微妙で、映像と音声が高頻度でカクついたりするのが、ずっと自分の頭を悩ませてきました。

自分は「Aladdin Connector」を、パソコンの画面を映すか、レコーダーにつないでテレビを映すか、のいずれかで使っているのですが、パソコンの画面を映す時は問題がないものの、テレビの方は致命的にカクついて使い物になりません(哀しいことに、慣れてきてしまいましたが……)。

ネットでレビューを読んでみても、「ゲームをする時はラグが気になる」程度の否定的レビューはあるものの、自分ほど致命的に使えないという状態にはなっていないようでした。

作戦1

これは前のレビューに書いたかと思うのですが、購入直後、パソコンの画面を映した時も、最初はカクつきが気になりましたし、音声もなんだか変でした。

そこで、音声出力をHDMIではなく、パソコンに繋いだ別のスピーカーで出すようにしたのですが、そうするとカクつきがなくなりました。また、少しでもデータの送信量を抑えられるよう、解像度も限界まで下げました。

テレビの時だけカクつくのは、テレビは細かい設定ができず解像度も下げられないし、音声を切り離すこともできないからかもしれません。

そこで、HDMIから音声と映像信号を分離するアダプタを購入してみました。音声だけは別のスピーカーで出し、HDMIは映像だけを送るようにすれば良いのではないかという作戦です。

この方法が有効かわからなかったので、とりあえず最低限評価が高い中で一番安いものを購入し、いい感じならちゃんとしたものを買おうと思っていました。

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で、実際に繋いでみたのですが、なんとこれは、「音声と映像を分離する」つまり「音声のみ+映像のみ、に分ける」ではなく、「音声のみ+映像と音声、に分ける」ものでした。

なので、音声信号自体は「Aladdin Connector」に送られてしまうので、意味がありませんでした。

「分離」って言われたら前者を想像するだろ!と思ったのですが、商品説明をよく読むと確かにそう書いてありました。

他の商品なら期待通りの動きをするかもしれないと思ったのですが、この手の商品の説明文はわかりづらく、探すのが果てしないので諦めました。

作戦2

作戦が失敗してイライラしたので、気晴らしにXで「Aladdin Connector」の否定的意見を検索してみたのですが、「うちの◯◯のレコーダーとAladdin Connectorが相性悪い」という書き込みを見つけました。

その人が言っているレコーダーのブランドが、まさしく自分が使っているブランドと同じだったのです。

ということは、単なる相性問題なのかもしれません。他のレコーダーを使えば解決するかも。妻の部屋に設置したけど、ほとんど使っていないレコーダーがあることに気づき、これを試して損はないと思いました。

さっそく繋いでみたのですが……全く改善しないどころか、もっと酷くなりました

本当に相性の良いレコーダーは存在するのでしょうか……?

作戦3

とはいえ、光明はありました。最初使っていたレコーダーより、妻の部屋のレコーダーの方が細かい設定ができるようでした。

画面の解像度の設定があったので、それを最低の解像度まで落としたのですが、残念ながらカクつきは改善されず。しかし、さらに設定を見てみると、「音声をHDMIで出力しない」という、まさに自分がほしかった設定項目があったのです。

HDMIで出力しないなら音はどうやって出すのかと言うと、レコーダー本体にRCA端子のジャックがあったので、そこから出せるようです。

RCA端子のケーブルを持っていなかったのですが、作戦2で購入したアダプタに付属していたので、偶然ですが、今までやってきたことが繋がって意味をなしました。(単品で買えば数百円だとは思いますが……)

これで、音声をスピーカーから、映像のみをHDMIで送るようにすると……とうとう、ほとんどカクつかなくなりました。

厳密には、5分見ていると数秒くらいはカクつくことがあります。ただ、音は絶対にカクつかないので、それだけでかなりストレスが緩和されました。(個人的に、映像のカクつきより音声のカクつきの方がストレスが大きいです)

とうとう、長い戦いが終わりました。

結論

解決したとはいえ、数ヶ月にわたりストレスを与えられ続け、これだけ苦労したので、「Aladdin Connector」を購入するのは全くおすすめしません。

しかし、うっかり買ってしまい、どうしてもカクついてしまう人がこの記事にたどり着いたのであれば、音声と映像を別々に出力する方法をなんとしても編み出すのがおすすめです。

後日談

※2023/9/9追記

数日使ってみたのですが、やっぱりカクつきました。5分に数秒、と言いましたが、そのレベルではないです。解像度を落としても同じでした。

音声がカクつかないだけマシですが、やっぱりどうしようもないみたいです。許せん……。

記事を書いてはやっぱダメ、を繰り返しているので、もう記事は書かないようにしようと思います。「買わない方がいい」という結論は変わりませんし。

読んでくださりありがとうございました。